ワンランク上の男は、足元のケアにも気を抜かない。
「ハーフパンツを履く」など足を露出する機会も増え、男性でもすね毛の処理が当たり前になりつつある時代。
とはいえ、「そもそもすね毛の処理方法をどうしたらいいのか?」と迷っている方も多いかもしれない。
まずは自宅で実践できるすね毛のセルフケアを極めて、足元のオシャレを底上げしていこう。
【この記事でわかること】
- 男のすね毛は”ちょうどイイ長さと濃さ”がカギ
- 自宅で出来る!メリット別にオススメのすね毛セルフケア方法を3つ厳選
- すね毛を抜くのはNG…色素沈着や毛嚢炎のリスクをしっかり知る
- すね毛が濃くなる原因&”ちょうどいい”を維持する食事・生活習慣
Contents
男のすね毛は”適度な濃さ”がトレンド!つるつるもボーボーもNG
結論から言えば、男のすね毛は適度な濃さを残すのがベスト。
個人の好みもあるが、「処理をする」というよりは「整える」というイメージだ。
“つるつるすぎる”のも、”ボーボーすぎる”のも、避けたほうがベターだろう。
1つの指標として、女性から見た男性のすね毛の濃さに対する反応は下記の通りだ。
たぶん自分のすね毛がすごいからだと思います、笑。
でも、男のくせにすね毛が全然無いというのも ちょっと??じゃないでしょうか?教えて!goo
でも、剃ったらその後が大変そうですね。
生えかけのすね毛は魅力がないです。
とりわけ毛深くないから、自然のままでいいと思いますよ。Yahoo!知恵袋
フェロモンって体毛から放出されるそうなので脱毛しない方がいいみたいですし…
私は男性の脱毛は反対です(>_<)Yahoo!知恵袋
手入れされていないままだと不潔な印象を与えるが、単純に剃るだけでOKというわけにもいかないのが難しいところ。
客観的に見てもすね毛がまったくないよりも、自然な濃さに整えられているのが理想と言えるだろう。
いずれにせよ、「男のすね毛処理は欠かせない」のがトレンドのようだ。
すね毛処理のメリット
実際に、すね毛をきちんと処理するとメリットが多い。
- ムレによる体臭の予防になる(ワキガ対策など)
- 毛深いコンプレックスから解放され、清潔感を得られる
- スポーツをする場合、水・空気の抵抗を減らせる(水泳やロードバイクなど)
- 汗をかいても足元が涼しくなる
- マッサージやケガの処置など、施術が受けやすくなる
イヤな体臭の予防や夏場の汗・ムレ対策、スポーツの効率化といった、実用的な効果が期待できる。
さらに「毛深いというコンプレックスが解消されて、ハーフパンツが履けるようになる」など、ファッションの幅が広がるのもうれしいメリットだ。
特に「太ももまでびっしりと生えている」など元々すね毛が濃い場合は、誰にも相談できず処理方法に悩んで放置という人もいるかもしれない。
この機会にしっかり手入れをして、ワンランク上のおしゃれを習得しよう。
オススメのすね毛処理方法【厳選3つ】
先述の通り、”すね毛の処理”と一口にいってもただカミソリで剃るだけでは十分なケアとは言えない。
ゴッソリ毛をなくすわけではなく、あくまでも自然な生え方に見せるのが最優先だ。
そこで、男のすね毛処理のオススメの方法だけを紹介する。
それぞれのメリットや使うべき人も解説しているので、自分に合った手段を探してほしい。
①電気シェーバー・バリカンで適度な長さに剃る
【電気シェーバー・バリカンのメリット】
- 毛の長さを調整しながら剃れる
- カミソリ負けなしで肌への負担が少ない
- シェービング剤の用意なしで、どこでも処理できる
【電気シェーバー・バリカンがオススメの人】
- 毛が長く伸びている人
- 化粧品で肌荒れしやすい人
- 出張先や旅行など、外出先でも手軽に処理したい人
肌への負担が少なく、手軽に処理できるのが電気シェーバー・バリカンだ。
アタッチメント付きなら剃りすぎる心配がないのもポイント。
特にメンズボディ専用の電気シェーバーなら、3~6ミリ程度のちょうどいい長さに揃えられる。
さらにコンパクトな商品が多く持ち運びしやすいため、外出先で処理したい人には便利だろう。
ヒゲ剃りやもみあげ処理と兼用できるタイプもあるので、荷物を減らしたいなら兼用タイプを検討するのもオススメだ。
カミソリは肌をキズつけるのでオススメしない
すね毛を処理するときに、カミソリを使うのはオススメできない。
すね毛処理と聞いて真っ先に思い浮かべる人も多いだろうが、いわゆる“カミソリ負け”して肌荒れするリスクがある。
また専用クリームを使わず、石鹸やボディソープで剃ってしまうと、かゆみや湿疹、皮膚炎など肌トラブルの原因にもなる。
コストが安いのはたしかに魅力的だが、使うならすきカミソリにしておくべきだ。
値段も600円~と、一般的なカミソリとほとんど変わらない。
ただし使用後はクリームやローションなどで肌をしっかり保湿して、肌荒れを防ぐようにしよう。
②除毛クリームで整える
【除毛クリームのメリット】
- 一気にすね毛を処理できる
- 処理するときに痛みがほとんどない
- 毛が生えるまでのスパンを遅くできる
【除毛クリームがオススメの人】
- 毛深い・毛が濃い人
- カミソリ負けで肌荒れしやすい人
- こまめに処理する時間がない人
そもそも除毛クリームとは、タンパク質に対する化学反応ですね毛を溶かすクリーム。
一時的につるつるに近い状態になるが、1度処理すれば毛の生えるスパンを空けられて手間がかからないのが最大の魅力だ。
「塗って10分程度放置→拭き取る・流すだけでOK」という手軽さもうれしい。
クリームタイプで伸ばしやすいので、処理したい範囲が広くてもしっかりカバーしてくれる。
さらに使い続けることで、処理回数が減り、すね毛自体が薄くなる効果も期待できるのだ。
また毛を巻き込んで痛い・カミソリ負けするなど、処理中に起こる痛みがほとんどないのもメリット。
除毛クリーム自体にも保湿成分が入っているので、処理後にピリピリしない・毛穴のポツポツが目立たないといった美肌ケアも同時にできる。
最近は敏感肌用も販売されているので、肌荒れしやすい人は刺激の少ないタイプを検討してみよう。
除毛クリームの使用前はパッチテストが必須だ。
- 10円大の除毛クリームを、すねの目立たない部分に塗る
- 塗布時間を超えたら洗い流す
- 24時間以内に肌に異常が出なければOK
肌に合っていない場合は赤みやかゆみ、腫れ、かぶれ、ヒリヒリした刺激といった症状が出るので、使用は控えるように。
なお、上記のような症状が治まらない場合は、すぐに皮膚科の診察を受けるようにしよう。
脱色クリームですね毛を薄く見せるのもアリ
すね毛をなくすのは抵抗があるが目立たなくしたいなら、脱色クリームで薄く見せるのも1つの手段。
地肌とのコントラストだけを減らせるので、すね毛の量はそのままでOKだ。
ただし塗布した肌ごと白く色抜けする可能性があるので、日焼け肌への使用は控えるのがベター。
また脱色クリームは刺激が強めなので、肌が弱い人は赤みやかゆみなど肌トラブルに注意しよう。
ちなみに、こまめに脱色しないと毛が伸びて不自然なツートーンカラーになるのも意外な盲点。
処理する時間がなかなか取れない人は、別の方法を選ぶのがベストだ。
③すきバサミで適度な濃さまですく
【すきバサミのメリット】
- 自分の好きな濃さに調整しやすい
- 剃る・抜くより肌への負担が少ない
- 処理にかかるコストを安く抑えられる
【すきバサミがオススメの人】
- 肌荒れしやすい敏感肌の人
- 手先が不器用または初心者の人
- もともと体毛が薄い人
すきバサミは自分で濃度を調整しながら処理できるので、よりナチュラルな仕上がりを目指す人にこそオススメ。
万が一ザクッと切ってしまっても丸々カットされることがなく、初心者や手先が器用でない人も安心だ。
またシェーバーや除毛クリームのように直接肌に触れないので、カミソリ負けや肌荒れが心配な敏感肌でも使える。
すね毛だけでなく、ワキやアンダーヘアの処理に兼用できるのもうれしいポイント。
散髪用の商品を使えば100円ショップでも手に入るので、なるべくコストを安く抑えたい人も検討してみてほしい。
【すね毛を抜いて処理する】のは避ける
すね毛を抜いて処理するのはデメリットが多すぎるので、オススメしない。
- 埋没毛になりやすくなる
- 毛穴がブツブツしたり、ザラザラした肌になる
- 肌への刺激が黒ずみの原因になる
これらの原因は、毛穴やその周辺、肌へのダメージ。
抜けば抜くほど毛穴が広がり、埋没毛(角質に埋もれた毛)が発生したり、皮脂や細菌が入り込みやすくなったりすることで、肌が炎症を起こしやすくなってしまう。
最悪の場合、毛嚢炎(もうのうえん)にもなりかねない。
毛嚢炎とは?
皮膚の毛根を包んでいる部分に起きる感染症。
皮膚の常在菌である表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌が、傷口から毛穴に入ることで発症する。
「できものの周りが赤くなる」「毛穴の中に白い膿が溜まる」などニキビに似た症状があり、悪化すると痛みを伴う。
また肌へのダメージや刺激が蓄積されると、毛穴がブツブツ浮き出して、ザラザラした手触りになるのもネックだ。
さらに肌への刺激でメラニン色素の活性化すると色素沈着を起こし、シミのような黒ずみが点々とした汚い足元になりかねない。
手軽だからという理由だけで、すね毛を抜いて処理するのは避けるべきだ。
すね毛が濃くなる原因
足元の品格を維持したいなら、男性のすね毛が濃くなる原因も学んでおこう。
- もともと男性ホルモンが多い
- 筋力トレーニングのしすぎ
- 不規則な生活習慣(タバコ、乱れた食生活、睡眠不足など)
- ストレス(外部刺激や精神的な疲労など)
そもそも体毛は、男女の性差に関係なく男性ホルモンによって作られている。
女性と比較して男性のほうが体毛が濃いのは、一般的には男性のほうが男性ホルモンを多く分泌しているためだ。
遺伝や体質によっても個人差があるものの、筋力トレーニングやタバコ、食生活などによって男性ホルモンを活性化させる習慣がすね毛が濃くする大きな原因になる。
特に男性ホルモンの生成に密接に関係するのが、亜鉛。
- 高たんぱく(牛肉、チーズ、卵、牡蠣など)
- 甲殻類(エビ、カニなど)
- 魚卵(たらこ、いくらなど)
など、亜鉛を豊富に含む食品の摂りすぎはすね毛が濃くなる原因にもなるので要注意だ。
亜鉛の過剰摂取だけでなく、睡眠不足や衣服の摩擦、精神的なストレスなども、ホルモンバランスの乱れは男性ホルモンを過剰に分泌する一因になりかねない。
いずれにせよ、足元をキレイに保つには自分の生活を1度見直すのをオススメする。
すね毛を薄くする方法をマスターしよう
すね毛を正しく処理することも重要だが、”ちょうどいいすね毛を保つ体質づくり”をしていくのが重要だ。
体質や遺伝でもともとすね毛が濃い方も、ライフスタイルの見直しで改善できる可能性が高い。
まずは、「女性ホルモンを活発にする栄養素を摂取する」のを意識してみよう。
- 大豆イソフラボン(豆乳、納豆、豆腐、きな粉など)
- ビタミンB6(アボカド、まぐろなど)
- ビタミンE(アーモンド、くるみなどのナッツ類、かぼちゃなど)
- DHA・EPA(サバ、さんま、アジなど青魚)
特に大豆イソフラボンは、女性ホルモンに似た働きをする『エクオール』を生成してくれる。
過剰に作用する男性ホルモンを抑えてくれるので、積極的に摂取するのがベターだ。
「インスタント食品(カップラーメンやコンビニ弁当など)ばかり食べている」など、偏った食事もホルモンバランスの乱れを引き起こすので、上述の栄養素を意識しながらバランスの良い食事を心がけよう。
インナーケアだけでなく、肌の保湿を重視したスキンケアも重要。
コラーゲンやセラミドといった、肌の保湿・ひきしめを促進する成分が入っている保湿アイテムを選ぶといいだろう。
さらにすね毛を生える速度を遅くし、徐々に毛を薄くする効果がある抑毛ローションの使用もオススメ。
- イソフラボン
- プロメライン酵素(パイナップル成分)
- パパイン酵素
など、抑毛効果のある成分がはいっている商品を選ぶのがベストだ。
すね毛のセルフケアは大なり小なり肌に負担をかけるので、できるだけ回数を減らせるよう、日頃からしっかり対策しておこう。
男のすね毛は”適度な濃さを残しながら、キレイな状態を維持する”のがベスト。
すね毛処理をするときはカミソリや毛抜きを避けて、毛穴や肌に負担のかからない方法を選ぶのをオススメする。
さらに男性ホルモンを増やしすぎない食事・生活習慣を心がけながら、保湿・抑毛といった適切なスキンケアを継続するのが、ワンランク上の男になるための必須条件といえるだろう。
【参考文献】
伊藤 泰介, 戸倉 新樹, 前島 英樹, 天羽 康之, 乾 重樹, 板見 智,
『女性における男性型脱毛症患者に対する女性ホルモン含有育毛剤の使用試験』,
皮膚の科学15巻(2016)6号.
内山成人,
『大豆由来の新規成分”エクオール”の最新知見』,
日本食品科学工学会誌62巻 (2015) 7号.
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