冬だけでなく、季節関わらず起こる「乾燥肌」。
放っておくと痒みが赤みが出るのもやっかいですよね。
「なんだか肌がカサつく、ゴワゴワする」といって、むやみに保湿していませんか?
乾燥肌をしっかり改善するには、自分に合う保湿成分やケアを取り入れる必要があります。
そこでこの記事では、乾燥肌(ドライスキン)の原因と対策方法を徹底解説。
乾燥肌を予防する食事や生活習慣も紹介しています。
カサカサ肌荒れが気になるメンズは必見です。
【この記事でわかること】
- 体質に関わらず、スキンケアや生活環境によっても乾燥肌になる
- 乾燥肌が取り入れるべきスキンケア!保湿成分+スクラブでモチ肌に
- 乾燥肌を予防する食事や生活習慣をチェック
Contents
そもそも乾燥肌(ドライスキン)とは?特徴をチェック!
言葉のとおり乾燥肌とは、水分量や皮脂量が少ない肌状態のこと。
下記に当てはまる方は、乾燥肌である可能性が高いです。
- 顔にかゆみがある
- 頬やフェイスラインに粉をふいている
- 触り心地が「カサカサ」「ざらざら」「ゴワゴワ」
- 洗顔後や入浴後につっぱり感がある
正常な肌は、”肌のバリア機能“によって刺激から守られる仕組みになっています。
何らかの原因で水分・皮脂のバランスが崩れると、乾燥肌になってしまうんですね。
乾燥肌はカサつきやかゆみ以外にも、ザラザラしたり粉を吹いたりと見た目にも現れます。
清潔感が失われたり、メイクがしづらかったりと、外見的にも気になりますよね。
また肌が乾燥すると、シミやシワといった老化現象も引き起こしかねません。
だからこそ美肌を保つには、はやいうちから乾燥肌を治すのが大切です。
(関連:男性でもシミ取りできる?シミの原因・メンズシミ消しクリームの選び方をマスターしよう)
乾燥肌と混合肌との違い
また乾燥肌は、混合肌とよく間違えられることがあります。
適切なケアをするためにも、それぞれの特徴を把握して肌質をしっかり見分けましょう。
【乾燥する部分】
- 乾燥肌→肌が全体的に乾燥する
- 混合肌→Uゾーン(口周り、頬、顎周り)を中心的に乾燥する
【皮脂が出る部分】
- 乾燥肌→皮脂が出る部位がほとんどない
- 混合肌→Tゾーン(額、鼻周り)を中心に皮脂が過剰に出る
このように乾燥肌と混合肌の違いは、皮脂が出る部位があるかないか。
「肌全体がテカらず、カサつく・ゴワつく」という方は、乾燥肌の可能性が高いです。
皮脂が出たら「インナードライ」も疑ってみる
ただし「乾燥しているのにベタつく…」という場合は、インナードライの可能性も。
皮脂が出るから混合肌!と決めつけず、肌の状態をしっかり観察してみましょう。
肌質 | 特徴 |
混合肌 | Tゾーン(鼻や額)がテカり、Uゾーン(頬や顎、口元)はカサカサ |
乾燥肌 | 肌が全体的にカサカサ |
インナードライ | 洗顔後・入浴直後は乾燥(カサカサ)、時間が経つと全体的にテカる |
ほとんど皮脂のでない乾燥肌と違い、皮脂が多くなっている状態なのでケア方法が異なります。
冬だけじゃない!乾燥肌になる二大原因
乾燥肌になる原因は、内的要因と外的要因の大きく2つに分けられます。
- 内的要因
→体質や加齢によるホルモンや皮脂量の乱れ - 外的要因
→間違ったスキンケアや紫外線対策などによる外的刺激
どういった仕組みで、乾燥肌になるのかさらに追求していきましょう。
内部的要因2つ
乾燥肌の内的要因は、大きく2つに分けられます。
- ホルモンバランスの乱れによる皮脂量の低下
- 加齢やビタミン不足によるターンオーバーの乱れ
①皮脂量の低下
乾燥肌の根本的な原因には、皮脂量の低下があります。
先述のとおり、肌は水分と皮脂によって刺激から守る仕組み。
皮脂は膜のように表皮を覆って、肌内部の水分蒸発を防止しています。
皮脂の分泌量をコントロールしているのが、アンドロゲン・テストステロンといった男性ホルモンです。
実は男性ホルモンの分泌は、20代がピーク。
加齢とともにゆるやかに減少し続け、皮脂の分泌量も低下していくんですね。
「30代以降になってから肌の乾燥が目立ってきた」という方は、ホルモンバランスの乱れが原因である可能性が高いでしょう。
②ターンオーバーの乱れ
ターンオーバーが乱れるのも、乾燥肌になる原因の1つです。
そもそもターンオーバーとは、新しい肌に生まれ変わる代謝サイクルのこと。
ターンオーバーが乱れると、本来剥がれるはずの古い角質が溜まっていきます。
古い角質には皮脂が分泌しづらく、保湿成分も浸透しづらいため、どんどん肌が乾いてしまうんですね。
- 加齢による肌内部の保湿機能の低下
- ビタミンA・B・Eの不足
などが原因で、ターンオーバーの乱れに繋がりかねません。
食生活の見直しや、ターンオーバーを促すスキンケアで対処するのがベストです。
外部的要因2つ
乾燥肌の外的要因は、大きく2つに分けられます。
- 間違ったスキンケアでバリア機能を低下させる
- 紫外線や冷暖房によって空気が乾燥している空間にいる
①間違ったスキンケアをしている
体質に関わらず、間違ったスキンケアをしていると乾燥肌になりかねません。
- 熱いお湯で洗顔している
- 1日2回以上顔を洗う
- 肌に合わない、洗浄力の強すぎる洗顔料を使っている
- 洗顔後/入浴後に化粧水・クリームを塗っていない
たとえば肌に合わない温度や洗顔料、顔の洗いすぎは皮脂の取りすぎを招きます。
先述のとおり、皮脂は表面を覆って刺激から肌を守る役割。
皮脂を取りすぎてしまうと、刺激をダイレクトに受けて肌を傷つけてしまいます。
肌内部の水分蒸発を招いて、バリア機能を低下させる悪循環を招きかねません。
また洗顔後・入浴後の肌は、外気と一緒に肌内部の水分も蒸発しています。
保湿ケアをサボると”油分のフタ”がないので、水分不足で肌が乾燥してしまうんですね。
乱暴なケアをしている方は、スキンケアの見直しを最優先にするべきでしょう。
②外部刺激を受けやすい環境にいる
外部の刺激を受けやすい環境にいることも、乾燥肌を招く原因の1つ。
- 紫外線を浴びる機会が多い
- 冷暖房の効いたオフィスに長時間にいる など
「営業の外回りをしている」「サーフィンやゴルフなどレジャーをする機会が多い」という男性は要注意。
紫外線を継続的に浴びることで、肌の保水成分を分解されてしまいます。
結果的にバリア機能が低下してしまうので、肌が乾燥してしまうんですね。
また冷暖房が効いている環境は、乾燥している空気が循環している状態。
乾燥した空気は肌の水分を吸収し、乾燥肌を招きます。
乾燥肌の方こそ、UV対策や屋内の加湿を意識するのが大切です。
乾燥肌の改善には「スキンケアの見直し」が最優先
乾燥肌(ドライスキン)を改善には、スキンケアの見直しが最優先です。
ここからは、洗顔のポイントや取り入れたい保湿成分について詳しく解説していきます。
- ぬるま湯でやさしく洗顔し、定期的にスクラブで角質ケアする
- 肌の水分を保つ成分配合の化粧水・乳液で保湿ケアする
【洗顔】ぬるま湯で優しく洗う
乾燥肌の方は、洗顔時に刺激を与えないことを意識しましょう。
乾燥肌は刺激に敏感な状態なので、「いかに低刺激で洗顔するか」が重要。
お湯は30~34℃で、触ってほんのり温かい・かなりぬるいと感じる温度がベストです。
また洗顔料やクレンジングは、下記を参考に選んでみてください。
【洗顔料】
- 低刺激・敏感肌用と記載されている
- 保湿成分配合のアイテム
【クレンジング】
- クリームタイプ
- バームタイプ
また顔を洗うときは、やさしく洗うのを意識しましょう。
しっかりと泡立てて、手のひらや指と肌が直接触れないぐらいがベスト。
比較的皮脂の多い小鼻や額から洗いはじめ、乾燥しやすい目元や口元、頬は最後に洗ってください。
顔を拭くタオルも、やわらかい素材がオススメ。
ゴシゴシとこすらず、ゆっくり押し当てるようにしながら水分を拭いてください。
スクラブを使った角質ケアも併用
「顔がゴワつく・ボコボコしている」という方は、スクラブを使った角質ケアもオススメ。
スクラブは古い角質を除去して、新しい皮膚を表面に出すサポートをしてくれます。
スクラブにもいくつかの種類があるので、肌の状態に合わせて選びましょう。
スクラブの種類 | 特徴 |
砂糖 | 肌当たりが優しく、保湿効果もある |
塩 | 比較的洗浄力が強く、顔より足や手など体の乾燥におすすめ |
天然由来 (泥、米ぬかなど) | 粒子が小さく低刺激。洗浄力は弱め |
顔が乾燥するドライスキンであれば、砂糖のスクラブが最も効果的。
シュガースクラブとも呼ばれ、肌をやわらかくする作用もあります。
他にも植物オイル配合のスクラブなど、乾燥肌が使うなら低刺激のものを選ぶのがベターですよ。
ただしスクラブケアは、週2回までにしましょう。
毎日するとかえって必要な角質まで落としかねないので注意してください。
【化粧水・乳液】肌の水分保持に役立つ成分で保湿ケア
乾燥肌の改善には、高保湿力のスキンケアアイテムを選ぶのも重要。
- 肌内部の水分を保つ
- 肌に水分を与える
- 肌の水分蒸発を予防する
という役割のある潤い成分が配合されているかどうかに注目してください。
いずれも肌のバリア機能を修復して、肌の水分保持をサポートしてくれます。
①肌内部の水分を保つ成分
→角質に与えられた水分を内部に留めておく役割
・セラミド
②肌の水分を与える成分
→乾燥した角質に水分を浸透させる役割
- グリセリン
- ヒアルロン酸
- コラーゲン
③肌の水分蒸発を予防する成分
→表皮にフタをして水分蒸発を防ぐ役割
- スクワラン
- ワセリン
中でもヒアルロン酸、アミノ酸、コラーゲン、スクワラン、セラミドは乾燥肌改善に効果的。
複数の潤い成分が配合されているものを選ぶのをおすすめします。
ただ「保湿クリームや乳液はベタベタして苦手…」という方も多いでしょう。
テクスチャーが気になる場合は、保湿ケア後にベビーパウダーを使用するとベタつきを軽減できますよ。
さらさらとした肌触りに仕上がるので、ぜひ試してみてください。
乾燥肌を予防する対策方法もチェック
乾燥肌の予防には、スキンケアだけでなく生活習慣の改善も大切です。
感想による赤みやかゆみといった肌荒れを未然に防ぐこともできますよ。
- 「たっぷり睡眠を取る」「UV対策ケアを徹底する」など体調を整える
- 肌のバリア機能を向上させる食事を摂る
生活習慣の改善
刺激を与えない・ターンオーバーを整える生活習慣を心がけるのが、乾燥肌予防に効果的。
下記の方法から、まずは生活習慣を改善していきましょう。
- 刺激から肌を守ってバリア機能を回復させる
→紫外線ケアをする - ターンオーバーを整える
→良質な睡眠を取る
紫外線ケア(UVケア)を徹底する
まずは肌のバリア機能を守るために、紫外線ケアを徹底しましょう。
外出時には必ず、日焼け止めクリームを塗る習慣をつけてください。
日焼け止めクリームには、日焼けを抑える強さを示すSPFという指標があります。
SPFの数字が高いほど紫外線を防止できますが、肌に刺激を与えてしまうのがネック。
乾燥肌は刺激を受けやすいので、外出時間によってSPFを使い分けるのをおすすめします。
- 数分~1時間程度:SPF10~20
(近所のコンビニに行くなど) - 1時間以上:SPF30~50
(長時間外周りをする、車を運転する、レジャーに行くなど)
他にも「帽子を被る」「日陰を歩く」「日傘を差す」など、直射日光を浴びない工夫をしてみてください。
良質な睡眠をたっぷり取る
ターンオーバーを整えて古い角質を除くためには、良質な睡眠を取るのも必要不可欠です。
実は、肌のターンオーバーが活性化するのは夜の睡眠中。
寝ている間に分泌される成長ホルモンによって、傷ついた肌細胞を修復しています。
特に入眠直後の3時間をぐっすり眠ることが重要です。
ちなみに寝る時間にこだわるよりも、毎日同じ時間に就寝するのを心がければOK。
肌のゴールデンタイムといわれる「22時~深夜2時に必ず寝ていなければならない」ということはありませんよ。
食事でビタミンA・B・E、タンパク質を積極的に摂る
乾燥肌の改善には、食事によるインナーケアも大切。
特に肌を健康に保ってくれるビタミンA・B・E、タンパク質を積極的に摂取しましょう。
【タンパク質】
→体や皮膚を構成する主成分になる
- 鶏ささみ
- イワシ
- ブロッコリー
- プロセスチーズ
- 大豆製品(納豆、きな粉、油揚げなど) など
【ビタミンA】
→肌の保湿成分の生成を促進し、皮膚・粘膜を正常に保つ
- 鶏レバー
- うなぎ
- にんじん
- ほうれん草
- しそ など
【ビタミンB】
→ターンオーバーを促進する
- 牛乳
- 干しシイタケ
- 海苔
- ワカメ など
【ビタミンE】
→皮膚の血行促進や紫外線を防止する
- アボカド
- アーモンド
- ヒマワリ油 など
ただ乾燥肌を改善・予防したいがために、偏った食事になるのはNG。
まんべんなく栄養を摂取することが、乾燥肌対策には欠かせませんよ。
肌に不調が起こる前から、定期的に皮膚科に通うことも大切。
たとえば美容大国・韓国では「ニキビは病気」と考えるほど、男性が医療機関でメンテナンスするのは普通のことです。
皮膚科の医師であれば、あなたに合った製品でのケアを提案してくれます。
自分で美容アイテムを選ぶ自身がない・めんどう…という方こそ、1度専門的に診察してもらえると結果的にローコストになるでしょう。
乾燥肌に関するQ&A
Q1.乾燥肌とかゆみの関係は?
A.乾燥した部分に受けた刺激で炎症を起こすのが、かゆみの原因です。
Q2.入浴剤は乾燥対策に繋がる?
A.製品によっては乾燥を悪化させることもあります。入浴剤よりも、入浴方法に注意するべきでしょう。
乾燥肌(ドライスキン)は赤みやかゆみ、粉吹きなど、肌荒れの原因にもなるやっかいな肌質。
水分量と皮脂量が不足することで肌がダメージに敏感になった状態です。
体質や加齢、生活習慣によって、誰でも起こりえます。
乾燥肌を改善するには、まずはスキンケアを徹底することが何よりも重要。
低刺激&保湿を心がけて、やさしくケアしていきましょう。
洗顔・クレンジング
- 低刺激・敏感肌用と記載されている、
または保湿成分配合の洗顔料を選ぶ - クレンジングはクリームタイプ・バームタイプを選ぶ
- よく泡立てて洗、30~34℃程度のぬるま湯で洗い流す
スキンケア
- 肌内部の水分を保つ成分(セラミド)
- 肌に水分を与える成分(グリセリン、ヒアルロン酸、コラーゲン)
- 肌の水分蒸発を防ぐ成分(スクワラン、ワセリン)
を配合した化粧水・乳液を使う
また乾燥肌を悪化させないためには、日頃の予防も欠かせません。
「外出時は日焼け止めクリームを塗る」「ビタミンA・B・Eを積極的に摂る」など、生活習慣の改善も意識してみましょう。
もちろん、はじめに混合肌やインナードライとしっかり肌質を見極めるのも大切ですよ。
乾燥肌の改善は肌荒れ解消にもつながるので、美肌を目指してしっかり対策していきましょう。
スポンサーリンク